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著書「仕事と介護の両立に悩んだとき読む本」を出版

2004年に警備業界から介護業界に転身して丸15年。はじめはヘルパーステーションの管理者として介護に関する知識や経験がゼロからのスタートだったため、利用者の確保やヘルパーさんの集め方などが全くわかりませんでした。

とは言え、わからないといって黙って待っていても、その状況が変わることはありません。

むしろ行動しないことにより、追い込まれていくだけですので、とにかく思い付いたことは実行しました。その中で相談は少しずつ増えていきましたが、ヘルパーステーション(ホームヘルパーの派遣)に所属しながらいろいろな介護相談に対応していくことの限界も感じました。

「うちの父は介護認定がおりるのでしょうか?」「母が気に入るようなデイサービスを紹介してほしい」「老人ホームに入居すると、毎月どれくらいの費用がかかるのでしょうか?」

実際、このような相談を受けた場合、自分が所属していたヘルパーステーションではボランティア活動になってしまいます。そのため、事業所の運営に支障のない範囲でアドバイスを行っていました。ただ、そのような気持ちでは相談者にアドバイスする内容に「自信が持てなかった」というのが私の本音です。

なぜなら、ヘルパーステーション以外のことは役所で配布されている資料や介護の書籍を読みながら学んだ程度だったからです。

簡単に言うと、肝心な実体験がないのです……。

ですので、今思えば、相談者に対して参考になる話はできたかもしれませんが、本当に役立てたわけではないと思います。

そこで、2011年に退職を決意。在宅の介護サービスの導入から老人ホーム探しまで幅広く対応できる相談窓口「介護ぷらす」を開設しました。

そこでは、どの事業所にも所属しない状況で介護相談に対応する活動をはじめました。ただ、介護業界の知り合いからは「どうやってその仕事で収入を得ていくの?」とよく言われたものです。

自分の中では「広告収入で運営していける」と思っていましたが、当時はそのような活動で収入を得ている人が1人もいなかったからです。

ですので、「絶対に上手くいくわけがない」と思われていたのではないでしょうか。

そんな状況でしたが、独立前に企業経営などをいろいろ学んでいたので、周りから「無理だろう」と言われた事業の方が、実は上手くいく!? 私はずっと、そう信じ続けていました。

で、「実際は!?」というと、周りが言うとおり本当に上手くいきませんでした(笑

もちろん収入が全くなかったわけではありません。とは言え、事業の継続が厳しかったときはアルバイトなどをしながら耐え凌ぎました。そのような状況で7年が経ちましたが、事業所に所属していたときに比べ、余計なシガラミもないため、相談者に感謝される機会は増えました。

また、さまざまな介護問題に深く関われた経験が、自分の財産になっています。実際、そうした経験が出版社の方にも認めていただき、今回の出版にも繋がりました。

なお、この本の企画書を作る際に編集や販売に携わる方々と話したのは「仕事と介護の両立で、今悩んでいる人に向けて書籍を作ろう」ということでした。

そのように考えた理由としては、現時点で仕事と介護の両立で困っている人でないと「本を購入してまで学ぼうとしないのではないか」と思っていたからです。そのため、書籍の内容は「仕事と介護の両立で一番困るときはどのような状況なのか?」ということを思い浮かべながら構成をじっくり考えました。

こうしたことから、著書では普通に両立していけるような状況の対応方法については、あまり触れられていません。なぜなら、そうした状況では、介護者は本を読んで学ばなくても対応していけるケースが多いからです。

では、現時点で介護問題が深刻でない方にとって、本書は役に立たないのかというと、決してそのようなことはありません!!

どのような状況になると介護問題が深刻になるのかを事前に把握しておくことで、そうならないための対策が打てるからです。それに万が一、そうなったとしても事前にしっかり学んでおくことで慌てずに対応できるのではないでしょうか。

実際、私がさまざまな介護相談に対応しながら感じているのは「必要とする介護サービスが利用できないから仕事と介護を両立することができないわけではない」ということです。もう少し簡単に説明すると、仕事と介護を両立する上で必要な介護サービスはもう十分に整っているのです。

それではなぜ、介護問題が深刻になる人が減っていかないのでしょうか?

その理由として挙げられるのは人それぞれの状況に見合った介護サービスが適切に選択できていないということです。

実際には、「介護保険ではどのようなサービスがあるかがわからない」「老人ホームに入る費用が捻出できない」「介護サービスの利用について親の同意が得られない」などが介護者を悩ませてしまうのですが、本書ではこうした問題を乗り越えるための解決策をたくさん紹介しています。

つまり、この1冊があれば、「もう介護ぷらすに相談しなくてもよい」という内容にまで仕上げました。

ぜひ本書をご覧いただければと思います。
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